もちづきさんのアニメ化は祝福されちゃうのかい? あれもまぁまぁやばい影響力あるんじゃないの。 くだらない時事ネタをあんまり引きずるのもどうかと思うけれど、 これまでやってきたことにも絡む話題なので⋯⋯。 若手編集者が会議で決まった会社の方針を上司に命令されて公式動画チャンネルで企業を代表して顔と本名を出して配信させられて、 それで一部の偏った個人の暴走ってことにされて損切りされたら、 むしろそっちのほうが倫理的に問題ありすぎだろ。 そりゃなかには会社の方針に心密かに反対する社員もいるだろうけど、 口外しないと信じて吐露したその内心をいいふらす態度は、 下請けの出入り業者としてどうなの。 おれならそんな業者とは取引しない。 まぁおれは大会社の社員様どころか出入り業者にすらなれなかったコルセンの非正規雇用だけれど。
ヴェルヴェッツの二枚目を隠れて聴いていた詩人たちが成功させた無血革命について、 ルー・リードは自分たちの音楽が世界を変えたといわせようとするんだけど、 ヴァーツラフ・ハヴェルは世界を変えるのは人間だ、 音楽だけじゃ何も変わらないと応じるんだよね。 知的障害の売春婦が死ぬ話を読んで知的障害者を差別したり売春婦になったりしても、 猟奇小説を読んで殺人を犯してもそれは単にそいつが選んだ行動でしかない。 殺人のことでスティーヴン・キングが責められる筋合いはない。 読んだやつが何をしようが書いた人間には知ったこっちゃないんだよ。 むしろ現実に殺人者を生じさせるほどのキングやロボット開発者を生じさせるほどの手塚の力量を素直に畏怖すべきではないか。 作品の影響力に問題を見いだすとしたらむしろ万民の悪意を最大限に引き出して大儲けするソーシャルメディアのやり口じゃないの。 出版社はコバンザメのごとく連中のおこぼれを狙ってるにすぎないし、 作家は仕事を請け負ったにすぎない。 他人のやってることに難癖つけてやめさせようとするより、 実際に金を出して手足を動かして汗をかいて、 よりよい表現を世に送り出すべきだろ。 よりよいものを氾濫させて粗悪な表現を埋もれさすんだよ。 ハヴェルみたいに命がけでさ。 画面越しの安全な場所から甘えたこといってんじゃないよ。
このおれはやってきたからな。 だれよりも実際にやっている。 知的障害の非正規雇用、 年収200万51歳独身友人なしにやれるんだから立派な大学出のエリート様にやれないはずないでしょ。 アルゴリズムに操られるままに高みから難癖つけていい気分になってるあんたもだよ。 必ずしもおれみたいに自分で書く必要はないんだよ、 だれかの書いたものに心底惚れ込んで、 世に出すために血と汗を流してみろよ。 それだっておれはやってきたからな。 イシュマエル・ノヴォークの長篇二作と伊藤なむあひのお天使はおれの誇りだ。 唯一評価された仕事といっていい。 評価されたのはおれじゃないけど。 あんた、 おれを見いだす度胸もないんだろ?
とはいえ差別的な作品をよしとするわけじゃない。 問題は差別云々じゃなく作品の質というか浅薄さ自体であって、 恥じるべきは独自の視点を持ち得ぬつまらぬ才能と、 対立を煽る商売に媚びるためにその程度のものを売り物にする企業のお粗末さでしかない。 なお、 作家を嘘つき呼ばわりする連中には何? おまえら作家がほんとのこと書/描いてると思ってんの? ただ文字通り信じるのは
