ぼっちの帝国

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「正しさ」の押しつけは、もういらない。
コールセンター勤務の明日香はささいな揉めごとから28歳にして無職に。彼氏のはずの年下男にはほかに彼女がいて、アパートは取り壊され帰る場所もない。ひょんなことから昭和モダン建築アパートの住み込み管理人となった明日香だが……。笑いあり涙ありアクションあり、殺人事件からカーチェイスまで全部入り。生きづらさを抱えるすべてのひとに贈る、爆笑と鬱の恋愛エンターテインメント小説!(2019年作)

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説明

あなた自身であるということについての小説です元ネタは映画フィッシャー・キングドリーム・チームです制作時期がわずか一年違いなぜか筋立ても旅立てジャックが登場するところも似ていますどちらも大好きな映画ですほかにもドラマシリコンバレーやこの五年ほどのあいだに読み込んだ大量の少女漫画を参考にしていますドラマ結婚できない男も参考にしたのですがこれはつい最近続編が制作されてGyao! で視聴したところあまりのひどさにがっかりしました#MeTooやTime’s Up以降の作品とはとても思えないあれが現代のこの国が求めるわかりやすさなのでしょうね二話の前半で見るのをやめましたそういうことじゃないだろうと思いましたじゃあどういうことかという答えがこの本ですヒロインに家政婦まがいの仕事をさせるのには葛藤がありましたがよく考えると男だろうと女だろうとゲイだろうと家事が好きな人間はいるわけだし愛を口実として強制される感情労働ではなく対価の発生する商売としての家事なら真剣に打ち込めるひとは多いのではないかと思い直しました見かけ上ジェンダーロールの押しつけを容認するかのような設定を使う代わりに家事労働が自己実現の手段になる必然は明示するよう心がけました車の話が出てくるんですがおれ免許持ってないんですよ発達性協調運動障害だからだれも殺したくないし事故死もご免なので車種はヤンキー 車」 「見栄っぱり スポーツカーで検索して決めました参照した記事がまちがっていたとしても知りようがありません書名は村田基フェミニズムの帝国から正しい生き方を押しつけられ適応できなければ生きていかれないことへの疑問について書いたのですが結婚も題材のひとつです正直七割以上の男が結婚するほうが異常だと思うし女性の未婚率と釣り合いがとれていないのは差別のあらわれに感じます男よりも多くの女が結婚させられさらにその大半が子どもを産まされ家族の面倒を見させられるという意味で)。 映画ガタカに登場するような心身共に完璧な男女だけが家族をつくればいいと思うんですそれ以外の人間はだれとも関わらずに自分ひとりの幸福を追求するのがいい他人にその考えを強制したらナチや1996年までの日本みたいになりますが自分自身にのみ適用する人生であればたぶん救済になる作中にも書きましたが相模原障害者施設殺傷事件の加害者は彼自身の考えに従えばだれよりもまず先に淘汰されるべき個体でありましたそのことをなぜ認識できなかったのかなぜ淘汰する優れた側だと錯覚したのかその自己愛こそが彼のような社会病質とわれわれとを分け隔てています社会的能力に障害のある人間が他人と関わらぬことでだれも傷つけずにいかに人生を自分らしく充実させるかウェブサイトにすべきか小説にすべきか迷って結局こうなりました作中でウェブサービスの話が出てくるのはそのなごりですbotchなる英単語を先日知りました発音もまんまぼっちで意味はできそこない」、 複数形はbotches本書にはアイがあるので異なりますという愉快なオチでございます2019年に最初の版を2022年6月に新装版を出しました

追加情報

サイズ 12.8 × 2.39 × 18.8 cm
出版社

人格OverDrive

判型

四六判

刊行年月日

2022/6/18

頁数

375頁

ISBN-13

978-4-909247-15-5

印刷 / 電子

ペイパーバック版, epub版