ペイパーバック版が届いた。 CreateSpaceやKDP Printと違ってデジタルプルーフがないので実物を手にするまではどんなものができあがるか想像つかない。 ざっと見たところ問題はなかった。 表紙は例によってずれている。 一部のみの印刷だと回転数が上がらないからだ。 五冊も注文すれば徐々に回転数が上がって最後には正しい位置で印刷される。 茶色のロゴは色ムラがひどい。 jpgをpdfにしたせいだ。 jpgはどうしてああも均一な色が得られにくいのだろうか。 pdfのバージョンの関係でpngは使えなかったような気がする。 それとも透過でなければ使えたのだろうか。 いまとなってはどうしようもない。 色ムラは回転数のせいもある。 一度に大量に刷ればもっとましな品質が得られるのは経験上わかっている。 裏表紙は意図した以上にホワイトアルバム感が高かった。 電子版はストアで見劣りするがペイパーバック版は総じて満足感が得られた。 本としての質感も上々だ。 ペイパーバックに最適化されたデザインだった。 モノとしての完成度が思ったより高く、 所有欲が満たされる。 価格も本として商品として適正だと思う。 これ以下の値付けはしたくなかった。 ただし名刺代わりに配るには高すぎる。 著者割引を使えば多少は安く買えるし、 出版者による購入は表示に影響を及ぼさないのも経験上わかってはいる。 なのに関連商品にナボコフが表示されたらいいなとかランキングを少しでも上げたいなどと欲をかいてしまう。 偉大なるモール様にとってはいい鴨だ。 とりあえず初刷りの一冊は国会図書館に納本する。 義務のようなものだ。 外部ストアでも買えるようにした。 自分では楽天で買うことがないので追加料金の五千円をドブに棄てるようなものだ。 出版情報をJPROに登録した。 二部、 追加注文した。 一部はどこかに献本するつもりだ。 一部は若い同僚にあげる約束をした。 正確にいえばほとんど強引に 「ほしいです」 といわせた。 心からすまなく思い、 恥じている。 献本やら納本やらの雑用を片づければ晴れて 『ぼっちの帝国』 から解放される。 なぜかまだ電子版と結びつけられなかったり裏表紙が商品ページに表示されなかったりと不具合があるが、 いずれ解消されるだろう。 これだけのものを書いたのにだれにも評価されないのは奇妙なことだ。 しかしそのことをいつまでも嘆くつもりはない。 次へ行く。 そもそも読まれるために出版するのではない。 自分にとってそうすることが重要だからやるだけだ。
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