たまには小説ではなく日記を書こうと思う。 つづきじゃなくてがっかりした読者がひとりでもいれば嬉しい。 六日間の休みで五回分は書くつもりだったが四回が限界だった。 400字詰め換算で47枚。 枚数だけで考えればほぼ予定通りだ。 『逆さの月』 から14歳の頃の文体に戻した。 日産10枚は残念ながら当時から変わらない。 調子が出ればいくらでも書けるのだが人間であるからには買い物に出たりジムに行ったり洗濯をしたりしなければならない。 それ以上に寝なければならない。 そして午前中は調子が出ない。 調子が出る頃にはジムに行く時間になっている。 ジムから戻れば寝る時間が迫る。 今回は十年ぶりにプロットを用意した。 細部まで考えておけば楽に書けるかと思ったがそういうものでもないらしい。 むしろまるで考えていなかった場面のほうが捗る。 どうも言葉にひっぱられて書くたちであるらしい。 登場人物がどんな状況でどう行動するか、 というのは話を進める上であらかじめ地図に刺しておかねばならないピンのようなもので、 ピンからピンへと糸をどう張り巡らすかは書かれた言葉が決めるようだ。 何も考えずにタイプした言葉が次の言葉を連れてくる。 進む先は決まっているけれど道のりは書いてみるまでまったく予想もしなかったものになる。 自分がそういう書き方をする人間だということをこの十年すっかり忘れていた。 分量も本来の書き方に戻りそうだ。 一章につき十枚で56章を予定している。 語りのペースを維持できれば単純計算で560枚だ。 47枚書いた時点で女がまだ男に出逢っていない。 映画でいえば最初の十分がまだ過ぎていない。 140枚書かなければ導入部が終わらない。 今年は二作書くつもりで、 七月以降は中年探偵と女装男子のBLアクションが控えている。 『ぼっちの帝国』 がうまくいけば同じやり方で書けるはずだ。 そのためにも 『ぼっち』 はできれば六月中には書き終えて出版したい。 書いたものにいいわけをするのは好きではないが実生活の都合で弁解しておく。 現実のコールセンターってあんなんじゃないですよ。 少なくともおれの勤め先とは似ても似つかない。 SVとひとくちにいっても会社や業務によって内容も立場もまるで違う。 小説では実際より偉そうに書いた。 そのほうがおもしろいからね。 あの物語の世界では実際に偉いのかもしれないし主人公の主観かもしれない。 オペレータ視点からは管理者は威張って権力を振りかざしているかのように見えるものだ。 ずいぶん前にオペレータとして半年ほど勤めた別会社はちょっとあんな雰囲気だったかもしれない、 よく憶えていないけれど。 以上、 同僚や上司やオペレータのみなさんに見られたときに困るのでいいわけした。 この話題はここまで。 もうひとつ書いておきたいのは本の紹介ページ。 どなたかがリンク経由で本を買ってくれたおかげでAmazonからの情報取得が復活した。 購入実績はPA-API経由でなくてもいいらしい。 かといっていつまた使えなくなるかわからないのでAmazon.jsは外したままにした。 そうでなくても以前から不満があった。 価格と出版社名を出したいだけなのにjQueryの処理なんか挟みたくない。 そこでAmazon.jsを使わずにAPIから直接ひっぱってくることにした。 こう書いてしまうと簡単に聞こえるかもしれないがおれはhtmlとcssがちょっとわかる程度のおじさんにすぎない。 ちょっとわかるという表現でさえ盛りすぎなくらいだ。 その程度のスキルでもぐぐってコピペのトライ&エラーで理想の表示を実現できた。 ささやかながら何かを成し遂げた気分になれて満足している。 カスタムフィールドにASINを指定するだけであのページが生成されるのだ。 やろうと思えば書影も紹介文も取得できるのだが画像は規約上24時間しか保存できないし紹介文は取得できない本もあるらしいのであきらめた。 連載小説もエディタからコピペするだけで見栄えのいい縦書きで表示できる。 使い勝手のいいシステムで自分しか利用していないのがもったいないくらいだ。 問題はこれだけのものをつくってこれだけのものを書いていながらせいぜい日に十人にしか閲覧されないこと。 また広告をはじめようかなぁ。 読まれるためにやっているのかと問われたらどう答えても嘘になるので即答できないがだれもいない森で倒れた木は存在したといえるのかどうかという話だ。 いいものをつくって読まれる努力をして、 その成果として読まれたらそれはまちがいなく自己実現に役立つ。
